2011年08月02日

真空ことはじめ(2)

自分としては「真空おひつ」で透明シリコーンの脱泡くらいはこなしていましたが、やはり装置を導入すすならレジンも脱泡させてみたい。
レジンの脱泡方法としては「加圧」と「減圧」がありますが、「加圧」は正直オソロシイのでパス。減圧なら、最悪圧壊しても周囲に何かが吹き飛ぶこともないだろう…、という考えもあって、やるなら「減圧」で行く真空脱泡で、と思っていました。もちろん、普通に使ってたら壊れるような仕様で作ったものを運用しちゃいけませんけどね(´・ω・`;)

欲しいデシケータ(真空槽)は自分が作るフィギュアサイズ的には直径20cm〜25cm、深さもそれくらいのこじんまりとしたものを。内容積にして10L前後ですね。小さいと思われるかもしれませんが、デシケータを欲張ると、真空に持って行くためのポンプが相応のスペックがないといけない。
いろいろwebを巡回して、ポンプも50L/min以上の性能がないと実用的ではないらしい。
というのも、たかだか10Lの容積をレジンの沸騰に必要な真空にするにも、50L/minの排気を実現する真空ポンプで1分は充分取られたりしますんで(このへんは後述)。単純にデシケータの容積をポンプの排気性能値で割ったら所用時間が割り出せる、なんて単純ではないことを理解しないといけないです。

それにウチは普通に団地暮らしで部屋もそんなに広くないですから、大がかりな装置は持ちたくなくて。思い立ったときにスコンと使ってジャマになったら持ち運んで片付けもしやすく…というのは大前提でした。大きな装置を動かそうとすれば騒音や振動も気になってしまいますからね。ポンプは、10kg前後で必要なスペックを満たすものがいいなと思いました。
という訳で:

【やりたいこと】
・シリコーンの脱泡、レジンの真空脱泡注型
・製作するフィギュアはだいたい高さ15cm前後

【やりたいことを実現させるため、かつ、ウチの事情等を配慮して決めた必要要件】
・デシケータ…直径20〜25cm、高さ20〜25cm
・真空ポンプ…排気速度50L/min以上、2ステージ、10kg前後

【予算】
・安いに越したことはないが、10万弱ならこの際出してみてもよい


しかしまあ、真空ポンプも高いよねーとか思いつつ、念のためヤフオク物色していたら、丁度手頃なフルセットが出品されていたので、考えに考え、迷いに迷った挙げ句、結局、落札してしまったという感じです。

#どんなセット内容かというと、「RX11 真空」でググッてもらえれば、と言うに留めるとして…

pump0.jpg

ポンプは大阪の工具販売店「ストレート」の排気能力84L/minの2ステージ真空ポンプでした。関西の60MHz周波数での仕様ですので、関東の50MHzだとだいたい5/6掛けで70L/minというところでしょう。それでも50Lは超えてるので要件は満たしている。重量は10kg弱となっています。販売価格が25,000円くらいなんですね。
たぶん、材料費だけだと全部で4万くらいなんじゃないかな? と思わなくもないんですが、真空槽の加工が綺麗できっちりとしていて、かつ実用的な作りになっているので今の所不満はありません。
…敢えて言うならばデシケータと真空ポンプをつなぐチューブがちょっと細いような気がせんでもないなあ…というのと、真空まで持って行く際の排気、「オイルミスト」です('A`)。チューブ径の方は多分に気持ちの問題だけかな、と思うので(実用は満たせているし)ミストは対策が必要です。これはまた後述します。

空っぽのデシケータでポンプをスイッチオンして空気を抜いていくと、真空計のゲージが-0.1M(ゲージの最大値)を指すまでに90秒くらいかかります。レジンの硬化はだいたい120秒〜180秒というところなので、やはり、この大きさのデシケーターをフル活用するには、もう少し大きなポンプがあると安心のようです。まあ、ボクの場合は用途が前述の通りなので、普段は写真のように容積を狭めて使うことになります。これだと1分程度でゲージMAXまで持って行ける。レジンの温度にもよりますが、120秒硬化タイプでも充分実用できます。
真空状態でボールバルブを閉めれば真空を維持して空気漏れもなし。と、そんなことを確かめて、設置場所の確保や、オイルミスト対策です。
posted by カフN at 19:56| Comment(2) | 真空脱泡機
この記事へのコメント
はじめましてbunitaと申します。
真空脱泡機について調べていたらこのブログに行き着きました。
僕も家で制作活動をしている者で、tascoのTA150SA-2という脱泡機を使っているのですが、最近泡切れが少し悪くなってきてしまいました。何かメンテナンス方法など知っていたら是非教えていただきたいと思いました。
あと、真空脱泡機で注型する場合、どのレジンを使っていますか?

よろしくお願いします。
Posted by bunita at 2016年01月21日 16:37
カフNです。コメントありがとうございます。
メンテナンス方法としては、自分ではマニュアル通りの定期的なポンプオイルの交換しかしておりません。「真空ポンプ オイル交換」等で必要性やノウハウは得られると思います。
あと、なるべく湿気のあるものを真空槽に入れないよう気をつけてます。湿気ってるものがあるとそれだけで引きが悪くなりますので。
使っているレジンは、入手しやすいRCベルグのファインキャスト(180秒タイプ)を使っています。おまじない的に二度引きしていますので、180秒タイプじゃないと途中で硬化してしまいます('A`;)
Posted by カフN at 2016年01月22日 04:48
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