2011年08月15日

真空脱泡機を使った注型

本格的? に量産を意識した型で真空脱泡機で注型するのは初めてなんで、まあ、最初からそううまくは行かないかと思ったんですが、思った以上に大変でしたナリ。

どうやっても気泡が残る。それもかなり大きいのが。

itoshiki_191.jpg

とりあえずゲージを振り切るくらいまで減圧して、しばらく沸騰させた後、常圧に戻す。
パッと見綺麗に出来てるんですが…。

itoshiki_190.jpg

透かしてみれば一目瞭然でえらい大きさの気泡ががが。沸騰中の気泡が小さくなりきらずにそのまんま硬化したかのようです。
常圧に戻すのを早くしてみてもダメ、減圧→常圧戻し、またすぐ減圧→沸騰→常圧戻し…でもダメ。
まあ120秒硬化のレジンで、ウチの真空脱泡機のスペックで減圧常圧を繰り返すのもムリがあるんですが。
家に残ってた180秒レジンで多少眺めに沸騰させても同じような気泡が残ってしまうし、あー、ひょっとしてダメ? 真空にするまでの時間が長い? スペック不足? 型が悪い?? いろいろ思いながら試したらテストだけで20個以上抜いてたりして。
…とりあえず、ダウのシリコーンは耐溶剤性能は高そうです。離型剤吹きながら使ってますが、今んとこ全然型に問題ないので(´・ω・`)
いろいろ使用例をググッて調べると、小さな気泡が上方に残るみたいな話は先例として出て来て、原因として考えられるのは「真空度が足りない」「水分と反応してるんで水分飛ばしてから注型」とか。
「真空度が足りない・真空にするまでに時間がかかる」となればポンプのスペックに拠るところが大なんでこれは困ったなーだし。
水分と反応っていっても、イマイチ、ピンと来なかったんですよねー。とはいえ対策出来るのはこの部分かと思い、予備脱泡の時間を取って、なるべく「水分」を飛ばした状態を目指すも…やっぱりダメ。多少マシになったかも、と思いつつ、なんか自分を騙してるような納得の仕方でした(ノ∀`)…。真空脱泡機使ってそれはないだろう、みたいな感じの成型で。レジンは行き渡ってるけど、必ずどっかに気泡残ってますー、みたいな。

なんてなことを数日前にやって、これはもう少し空気抜けの良い綺麗な型を作らないとダメなんじゃないか…と思い詰めてたんですが、今日、ようやくうまくいきました。
itoshiki_189-.jpg

きちっと隅々までレジンが行き渡って気泡の残留もない。そうだよなこれでこそ真空脱泡機だよ!(゚∀゚)
原因はレジンの鮮度でした(´・ω・`)(を
鮮度というと語弊がありますか。やっぱり開封して時間の経ってるレジンは劣化が進んでて、水分だけでなく粘度も違う(ねっとりしてる?)感じ。今日は届いたばかりの180秒レジンを使い、同じように予備脱泡して、素直に注型→一気に減圧→しばし沸騰→おもむろに常圧戻し…で、最後軽く型を叩いてやって、綺麗な成形品になりました。

当たり前のようによく言われてることですけど、シリコーンやレジンの鮮度って大事ですね(´・ω・`)。なんてつまらない結論だ。
常圧時には普通に注型できてても、真空脱泡となると沸騰させるフェーズがあるし、粘度が高いとこれ自体が気泡リスクになるんですよね。気をつけないといけません。

何にしてもこれ抜けるとなれば、まあ、ボクが作る程度のパーツならたいていのものは抜けるんじゃないかなと。メドが立ったような気になってほっとしました(´∀`)。
タグ:真空脱泡
posted by カフN at 21:55| Comment(2) | 真空脱泡機
この記事へのコメント
恐れ入ります。質問なのですが、注型したレジンを脱泡する際、槽の内部が何秒で真空状態になり、また、何秒間真空状態を保持しているのでしょうか?
Posted by abc at 2016年06月27日 03:34
うちの装置ですと、空きスペースをなるべく少なくした状態で60秒くらいで真空状態になります。保持に関しては15〜20秒くらいを目安にしています。
Posted by カフN at 2016年06月28日 20:59
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