2016年09月22日

真鍮線のハンダ付け工作

前から書いておこうと思っていたのですが一段落すると書かなくなってしまうもので('A`)。
タイトルの通り、真鍮線のハンダ付けについてです。フィギュアスクラッチにおいても最近は艦これで艤装のマスト作りで活用したりします。自分も艦これ原型で初めて真鍮線のハンダ工作を経験しました。
それまでは瞬着でつないだりしていたのですが、強度的に難ありで、ちょっと力を加えたり落としたりすると外れてしまうことがしばしばでイラっとしてました(´・ω・`)。ハンダだとどうなんだろう…と思って試してみると、これが強度的に抜群で、落とすくらいじゃびくともしません。もっと早く知ってればよかった。
でもなぜやらなかったかといえば、いろいろと道具をそろえたり固定が面倒なんじゃないかとか、そのへんで気重になっていたんですね。実際にはそんなに身構えずに簡単にやれたので、その方法を備忘録がてら掲載しておきます。

事前に準備するものはハンダごて、ハンダ線、フラックス(酸化剤)。パーツを固定する木片などもあった方がよいでしょう。これはかまぼこ板で十分です。あと、固定用のマスキングテープやねり消しなど。

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自分が使ったのはこれです。goot社の真鍮用ハンダ線と、板金用のフラックス。ヤニ入りのハンダ線なんかが電子工作では一般的ですが、用途がちょっと違いますので専用のものを選びます。町のホームセンターで普通に見つかると思いますし、最近なら通販でも入手できるかと。

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ハンダ付けしたいパーツを固定します。これは冬の新作向けの前部マスト。1.2mm真鍮線を逆V字につないで、先端部分をハンダ付け予定。
つなぎめはダイヤモンドヤスリで多少平たくし、また、表面を荒らしてやることでハンダの食いつきを良くします。
かなりの熱を持ちますので、距離を置いてテープなどで固定。補助アームがあるならそれらに持たせて固定するのももちろん可ですし、その方が作業しやすいかもしれません。
今回はハンダ箇所も少ないですし、シンプルなので木片にぴったりと真鍮線を合わせて固定するのみとしています。

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ハンダごては、15W程度のものでも大丈夫です。これなら家にもあるのではないでしょうか。
出力が大きい方がハンダを溶かしやすく、パーツに熱をあまり伝えずハンダ付けできるのですが、まあ、溶けるものもダメージを負うものもないですからじっくり押し当ててやればハンダは流れてくれます。

あとは、フラックスをハンダ付けしたい箇所にひとしずく垂らしてやり、ハンダごてを押し当て、そこにハンダ線を当ててやる…という、普通のハンダ工作です。

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ハンダが溶けたらフラックスのおかげですぐに接合面へ流れ込んでくれます。これだけで終わり。強度が出ます。
多少冷ましてから、流水で洗います。酸化剤は付いたままにしておくと酸化(サビ)が一気に進んでしまいます
ので、さっさと洗い流します。

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はみ出したハンダはダイヤモンドやすりで整形して、原型に足りうるものにととのえてやればおしまいです。

プラモやガレキのアンテナやマストが強度やシャープさで物足りない場合、真鍮線で置き換えることもあるかと思いますが、そんな時にも簡単に強固な接合ができてオススメですね。
posted by カフN at 19:21| Comment(0) | 技術関係

2016年01月11日

水の表現について

現在作成中の北上さんですが、販促を企図してより一層魅力を引き立てるため(動機があざとい)久し振りに水面表現をやってみます。ついでに、過去自分の作例が一般向けに公開しづらいという事情もあるので(を 今回改めて技術関係記事としてエントリします。

ベースの工作とフィギュアや小物の彩色が済んだことが前提になりますが、水面を作ります。
基本的に考え方は、WLや海のダイオラマを作るのと同じなので、それが参考になります。ベースとなる透明素材は、メーカー製の波打ち塩ビ板やアクリル板、エポキシ樹脂、シリコーンゴムなど今日では多くの選択肢があるので、水深やイメージする水の透明度、彩色のしやすさ等々を根拠に選ぶことになります。
今回は透明シリコーンゴムを選びました。ただし情景用ではなく、型取り用のボークスのものです。過去に使ったことがあったのと、適度に濁る半透明さが軍港の埠頭あたりの水っぽさに近いんじゃないかな? と。

まずはベースを0.2mm透明プラ板で囲います。ここはきっちりシールして、シリコーンがだばぁしないように配慮が必要です。
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ベースと透明プラ板が接する箇所は、ワセリン系のクリームでシールし、外側は念入りにマスキングテープでシールします。シリコーンを注ぐ内側は、アルコール系のウェットティッシュでしっかり脱脂します(ピンセットなどを用いて底の方も注意深く…)。
今回、フィギュアの足が水面に触れている状態まで水面を上げるつもりなので、フィギュアもマスキングテープで固定することになります。一度位置を決めたら動かせませんのである程度の覚悟は必要です(´・ω・`)。

準備と覚悟が決まったら、シリコーンを攪拌・脱泡の上注ぎ込みます。この時硬化剤の方にクレオスのラッカー(クリアグリーン)を入れ、染み出した染料の緑色で着色しておきます(ラッカー塗料自体は混ざらず、ねっとりとゲル状態のまま沈殿するので、攪拌棒で攪拌しながら巻き取りすくい取る)。これをやっておくとただの乳白色より海水っぽく見えて来ます。
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んー。正直、もうちょっと透明度あるとよいかなと思ったのですが、それは水深の取り方にも問題ありそうです。この構図なら、高さは2cmほどで良かったはずなんですが、座っている場所を高めに設定したがために6cmほど注いでますから。透明度の調整はなかなか難しそうです。意図的に簡単に変える方法があるとよいのですが。
ま、あ、今回は行きがかり上このまま行きます。
硬化には24時間ほどかかると公称されているシリコーンですが、室温24度ほどに保った場所で12時間超でプラ板は外せるくらいの硬度になっていました。

次は水面の表情付けです。これ以降の作業はもっぱらアクリル絵の具系の材料です。水溶性があってさまざまな粘度があり、透明な素材が多いのでウォーターラインモデルの情景でもよく使われていますね。
まずはデンスジェルメディウムで、波っぽさを付けます。
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ヘラで打ち寄せる波を作って見たり、波打ち際の小さな波は爪楊枝でつついてみたりです。厚く盛り足すと硬化に時間かかるんですが、完全に硬化するとこれが透明になります。
透明になってしまうと付けた表情が見えにくく、白波っぽさもなくなってしまうので、上からアクリル絵の具の白にグロスメディウムやジェルメディウムを加えて透明度を上げた白を筆で重ね塗りします。
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まあ、波っぽく…見えなくもないかと(´ω`;)
自分でイメージを決めて、やりすぎない程度に重ねていくのがよいと思います。白は本来不透明色なので、メディウム分が少ないとけっこうウソくさい隆起になってしまいます('A`;)加減は大事かと思いました。

ここまでは情景作りでもよく見られるやり方ですが、今回、北上さまの振り上げた足で飛沫を上げておきたいというイメージがありますので、飛沫を作ります。
シリコーンの板に、クリアタルゲルを出して爪楊枝で飛沫っぽく形状を作ります。
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クリアタルゲルは硬化前は白濁色ですが、硬化するとこれまた完全に透明になります。この膜は木工用ボンドを剥がしたアレに似ていますが、透明度は比べものにならないくらいこちらが上です。
それを、ほどよく足周りに付けてやります。接着はデンスジェルメディウムで大丈夫です。しくじってもはがせますし(´ω`)。
うまくイメージ通りの飛沫を作るのにコツが要りますけど、このへんは試行錯誤でなんとかしていきます。やりすぎないことも大事ですね。うまく効果が出せると、嬉しくなってこのへんはついやりすぎてしまいがちです。

そうしてざっと水表現を仕上げて見たのがこちらです。
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なかなかイイ感じです(´ω`)久しぶりにやりましたけど、やっぱり水は動きがうまく付けて表現出せると嬉しくなりますね。
posted by カフN at 14:00| Comment(2) | 技術関係

2015年01月12日

透明パーツの量産

今回のもがみんは業者さんに量産を発注したのでいつもの量産作業はラクというかなくなる…ハズが、そうもいかなかった(´・ω・`)。理由は透明なベース。
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夏から夏の終わり頃、ちょうどデジタル原型のワークフローに強い関心があって、作れそうなのはこれくらいかなあ…と立体ヘキサマップ風味のベースを考えました。ディティール代わりに文字を入れて、クリアーだったらカッコイイんじゃね? と裏面に鏡文字という発想。

発想は悪くなくて、写真の通り綺麗に抜けるとこれはこれでいい感じするじゃないですか(´ω`)。これはいいな、と自分でもけっこう気に入ったんです。……「綺麗に」「量産できれば」。
この二つの関門はけっこう大きくて、まず業者さんに見積もってもらったらあるとなしとで製品単価が1,000円以上変わる結果に。これはさすがにないでしょ、と諦めて、自分で量産することにしました。ということで今回も複製に苦労しました('A`)。しかもクリアーパーツの量産て今までまともにやったことないという。

注型方式としては減圧か加圧かがあり、先の写真は加圧のテストで抜いたものです。綺麗ですね。減圧も加圧も理屈は一緒で、「レジン硬化までに加圧フェーズを設けることで内包する気泡を小さく押し込める」のがポイント。ただ、減圧の場合、レジンが常温沸騰するために発生したガスが気泡となって残りやすいです。対策としてはフレッシュなレジンを使う・強力なポンプでとにかく吸い出す、等等、なくはないですが。量産フェーズではなかなかこれは難しい条件だったりすることも。
加圧の場合は、アマチュアがやる以上、装置自体が圧力鍋方式にならざるを得ず、圧力鍋に入る型サイズに生産性が縛られるというのが問題になる。大きな圧力鍋ってそれなりに高くなって割に合わない感がでてきます。あと加圧はやっぱり怖いですしね(´・ω・`)主に心理的負担

今回は生産性を重視せざるを得ないので、真空で量産することにしました。
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まずベース原型を複数個増やします。それをひとつのゴム型にして、1ショットで三個のベースが得られるようにしました。ウチの真空槽ではこれが精一杯。
原型にはプラバンでレジンの通りを良くする工夫や、上部には「たまり」となるパーツを付けます。ここにレジンと、気泡を追い出してパーツ自体の気泡を少なくするというやりかたです。

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ゴム型はこんな配置でやりました。何回かの実験を経ての向きだったんですが、まあ、結果としてはそう悪くはなかったです。それでも上端に気泡が僅かに引っかかるケースが出て、けっこう悶絶しました('A`)。水中の泡のようにも見えなくはない微細気泡ならば許容範囲ですが、ベースのアウトラインに欠損として見えるような気泡はさすがにNGにせざるを得ませんから。

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真空抜きなんで、これくらいの注型はまあなんとか(´・ω・`)。常圧でクリアー扱うとけっこう気泡が大きめの広がる感じになって残念な感じになりがちなんですが、さすがにそういうのは回避できます。

…という型を作って、バックアップの石膏を乾燥させて、正月休み明けくらいから今週まで、ちまちまと量産していました。
今回、シリコーンはワッカーのM8012、いわゆるウェーブのSG-020を使いました。理由としては:
1)再販できないキットなので、せいぜいテストも含め30ショット流せればOK。
2)単価がかなり安め。普段使っているダウのシリコーンの6割弱の値段。

普段は刻むように再販することが多いので、ダウのゴムはありがたいのですが、今回は今回限りのつもりで安いのを使ったということです。とはいえ、過去の経験から30ショットは流せるゴムですし、流動性よくも柔らかさもフィギュア向き。テーパーにもそこそこ強いので心強い製品です。
「30ショットが限界」というのは、このゴムの耐溶剤性能に起因します。レジンに含まれる溶剤でゴム表面が硬くなりやすく、やがてゴム特性の粘りを失い割れたり欠けたりするのです。ある意味寿命が分かりやすい(´・ω・`)。販売個数を勘案して20〜30個でよいなら、優秀なゴムと思っています。

レジンは、ウレタン技研のGKキャスト・クリアー(180秒(ディレイ)タイプ)を使いました。通常は120秒タイプのもので、180秒のものを取り扱っている通販店も少ないのですが、
里見デザイン
さんで取り扱っていただけるようになったので入手しやすくなったと思います。お値段も手堅いです。他、有力なレジンとしては日新レジンのホビーキャストNXが綺麗なクリアパーツができて使いやすいんですが、500gで2,400円超えでけっこうお高い(´・ω・`)…。ウレタン技研のは2Kgで4,000円ですからクリアーレジンとしてはこのクオリティでこの価格でディレイタイプで…。真空抜きだとプロセスが他の手段より長くなりがちなので、硬化までに時間をかけられるのは重宝します。真空抜きの方で量が必要な方は是非お試しくだしあ(´ω`)

…で、今回、改めて思ったのが、「下手に安いゴムで気を揉むくらいなら高くてもダウ使った方がよい」ということでした(´・ω・`)。
ミスショットをカウントすると、ゴム型の寿命に到達するですよねけっこう。特にクリアーレジンは失敗しやすい(気泡が残るとNG。ゴミが入っていてもすぐに分かるからNG)。それに、自分の経験で「30ショット」と考えていましたが、表面が硬くなるのは10ショット過ぎてから顕在化していました。あとは脱型する度に祈るような気持ちで「千切れるな〜千切れるな〜」と念じて型を割ることの繰り返し。とても安心して量産出来る状況ではなかったです。
結局、ミスショットのリカバリーを含めて、トータルで30ショットやりましたが、力がかかる部分は割れるし文字の細かいモールドは欠けていくし(まあ、それでも、文字として判別はできる状態ではありました)、なかなか(精神的に)つらい作業となってしまいました…。安心して使えるのは、パーツ形状にもよりますが20というところですね。
そんなことを新たに認識し、生産記録に感想をメモしておきます(´・ω・`)。こういうメモは振り返りで活きてきます。次に複製作業するのは数ヶ月後でしょうし、つらいことは案外忘れてしまいますからね。

ともあれ、なんとかベースの量産も終わりました。
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ここから問題なさそうなものをチョイスしてパッケージします…が、出来に関しては、ベースだけは素人抜きなので気になるところがあったとしてもご容赦ください、という感じで(´・ω・`)よろしくおねがいします。
posted by カフN at 21:25| Comment(0) | 技術関係

2015年01月11日

ミラクルデカール新製品(らしい)

数日来、デカールを作製している訳ですが、普段はインクジェットプリンタで出力できるミラクルデカールを使っております。白印刷はできないですし、インクジェットプリンタの弱点である「水に滲む」特性と「水転写式(水に浸してからスライドマークする)デカール」の特性とは対極の関係性で、この相反する特性を少しでも和らげるために印刷後クリアーラッカーを吹き付ける等しないと使い物になりません。クリアーを吹いてしまうと表面がやや硬くなり、貼り付ける面への追従性が落ちて扱いにくくなります。が、それでも、今時のインクジェットプリンタならば当たり前のようにこなす微妙なグラデーション、きめ細かい描画は魅力的です。

…というか、ウチの環境ではまともに使えるのがこのインクジェットプリンタで出力できるミラクルデカールだけだった、というのが大きな理由ではあります('A`)。
ところが数日前、在庫をきらしかけていた素材があったのでミラクルデカール販売元のケイトレーディングのページを訪れたところ、いつのまにかレーザープリンタ用のミラクルデカールが発売されていました! これはオドロキかつ魅力的です。レーザープリンタ出力の場合、グラデーションがCMYKのドット配分で構成されるため、ルーペ等で拡大すると印刷のような網点が気になるという弱点はあります。しかし水でにじまない(ハズ)で、クリアー塗布を省略して柔らかい、貼りやすいデカールが作れるかもしれません。
実は以前ファインモールドが販売しているレーザープリンタ用のデカール台紙を試した事はありました。ただ、うちのレーザープリンタ(OKIデータ製)ですとトナーが定着してくれず、爪でひっかいたり印刷面を撫でつけるとトナーが剥がれる・流れるという残念な結果に終わっていました。それ以来レーザープリンタ出力には懐疑的だったのですが、新しいものだし…と試さずにはいられなくなり、本来買いたかったものと合わせて一セットだけ買ってみました。
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いつから発売してたんですかねこれ(´・ω・`)。年末に模型屋寄った時には店頭にはなかった気がします。
「今までよりも簡単に」と書いてある一方で「よりきれいなデカールを製作したい場合はインクジェット用を…」との使い分けをアピールしていますね。言いたいことは上述の通り、主にレーザープリンタの網点問題のことなのでしょう。しかしどんなに綺麗に出力できても、貼る時にうまく貼れない・貼りにくいデカールでは効用も半減してしまうというもの。おそらくは小さな面積・より平らな場所への張り付け用ならばインクジェットが適していて、大きな面や曲面用ならばレーザープリンタが有利でしょう。

ともあれ、まずはテスト。もがみんの瞳デカールはまだ版下が完成していなかったので、とりあえず小森ちゃんのデカールを刷ってみました。
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念のため、プリンタの設定でメディア設定は「厚い紙」にしました。おそらくはトナー定着用の設定が厚い紙・薄い紙で異なっているので、より定着が見込めそうな設定を選んだつもりです。
また裏面の注意書きにある通り、「背面排紙」の機能を使っています。
プリンタ機種は、OKIデータのc5900dn。2006年頃の製品なので最新機種に比べると解像度も悪いでしょう('A`)しかしイベント前後での活用メインなので未だに現役でいてくれています。ときどきトラブりますがキンコーズとか行かなくても出力できるんで助かってます。
低価格プリンタとなるとブラザーやNECが強そうですが、オフィスユースだとOKIも相当数あると思います。それでここまでしっかり定着して美麗に出力できるのは魅力的です。ちょっと感動を覚えました。
もちろんルーペで拡大すれば網点は見えます。しかしそんな鑑賞のしかたは現実的ではないので、普段見ている距離で違和感がなければ十二分かと。

このテストで心が逸り、もがみんの版下も急遽作ってやってみました。
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…例によって写真だと印刷品質を伝えるのがなかなか難しいのですが('A`)ぱっと見は網点も気になりません。

実際に使って評価します。
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かなり拡大して意図的に「網点」が目立つように撮ってみました。レーザープリンタ出力ってまさにこういうことです(´・ω・`)。これを気にするか・しないかですね。
貼るのは…インクジェット+クリアーで作ったものにくらべて格段に貼りやすいです。何より多少雑に扱っても、滲んだりしないので安心して綿棒やマークソフターを活用できます。インクジェットのだとやはり水に浸けている都合上、綿棒を圧し当てると色オチが出たりして、せっかくの綺麗な線やグラデも効果半減…ということもあったりして。あまりいじらずに場所を固定し、にじませずに気泡を抜いて密着させるのはそれなりにコツの要る作業でした。レーザー出力の場合、このへんの苦労はほぼないと言ってよいと思いました。
実際に眺める距離くらいで見て見ますと:
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気になるものではない、と言ってよいかと思えます。少しアップで寄ったとしても、
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ちょっと線がギザついてるかな…くらいは思うかもしれないですが、確実にこの描画が手に入るのであれば、こちらに軍配を上げたくなります。充分にこのサイズでも使い物になる、と判断しました。
今後はウチのガレキの場合、レーザープリンタ出力のデカールが増えていくことになるかと思います(´ω`)ありがたやありがたや
posted by カフN at 03:12| Comment(1) | 技術関係

2014年03月30日

ヘッドルーペ

そういえばまといちゃんの取説に関する告知を開始して二週間ほどになりましたが…申し出て下さった方は現在のところ二名です(´・ω・`)。
イベント会場でgetできればいいやー、ということならばよいのですが、このまま取説なしという状態でキットを寝かせてしまうのはなんとも心苦しい気ががが。
せっかく作ったのに(´;ω;`)という思いもあったりしますので、できましたらご一報いただけますと幸いです。いや自分がちゃんと作ってればこうした事態にはならないんですけどね(反省

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日記のタイトルのヘッドルーペですが、いわゆるメガネの上から装着する拡大鏡です。細かい細工をする職人さんなどが付けている映像など見かけたことがあるかもしれません。
このヘッドルーペを最近自分も使い始めるようになりました。とりあえずハズレが少ないタミヤのやつ。4,000円弱で買えます(もっと安いのもあったりしますが…)。

用途はといえば、細かい部分が拡大して見えるので作業の正確性が増すという、ただそれだけ。「要は近くが見えにくくなったから使ってるんでしょプ」的な嘲笑も聞こえてきそうです。誰だ!ヽ(`Д´)ノ(被害妄想
正直、「老眼が進んじゃった人向けのツール」という先入観があり、これに頼り始めたら自分の進み具合も白状してるような気がしてしまい、避けていた道具でもあります。が、ねんど会などでちょっと試しに使わせてもらってみて、考えを改めました。我々の作業には確かにこの拡大視野が必要なのです(`・ω・´)

タミヤのヘッドルーペは一番拡大できるレンズで2.5倍なのですが、これでも全然違います。今まで苦労して入れてたフィギュアの二重まぶたのモールドも楽勝です。きっと面相筆のシーンでも絶大な威力を発揮してくれます。
仕上げの磨きについても、2.5倍で見ればアラだらけでいくらでも作業が残っていることに気づかされます_(:3」∠)_だめじゃん。いやでもこれだけ拡大して見てもアラがない原型を作れれば、これはもう必要充分な仕上げ状態ですよ!

という訳であまり偏見持たずに使ってみることをオススメします。
posted by カフN at 20:44| Comment(0) | 技術関係

2013年01月05日

シリコーンゴムの着色について

シリコーンを着色して使うなんてあんまりやらないかもしれないですけど(実際ググってもそんな記事情報はまるで出てこない)、だから自分で載せておくことにします(´・ω・`)。

レジンに着色する顔料(トナー)は最近各社から出ていて、ひょっとしたらそれをシリコーンにも使えるのかもしれないですが、やったことがないです(を。今までは着色対象に「シリコーン」を明記しているエポック社の顔料を使ってやってました。ハンズで買いましたが、小瓶が500円します。
シリコーンの0.5%〜10%添加するだけなんですが、シリコーンも使う量が量なので、すぐなくなってしまう(´・ω・`)。
で、エポック社の顔料が雰囲気的にタミヤエナメルに似てたんで(を レジン着色にタミヤエナメルを使ってたなんて話も読んだりして、「コレは使えるのかな?」と思いやってみました。
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…結果は、うん。綺麗には着色できんかった(´・ω・`)。
画像の通り、タミヤエナメルを混ぜたものは赤い粒が砂目のように散らばっていて、きれいに色がついてない感じします。顔料の方はさすがに綺麗に色づいてます。攪拌ムラがでてるのはボクの手抜きです(´・ω・`)。
しかしまあ、着色の目的が「レジン注入後のバリとか分かりやすくするため」というものなので、それにはタミヤエナメルでも充分代替が利きそうな気がしました。今回は実験だったんで型作りには至ってないのですが、今度実際に型作って試してみようと思います。

とまあ、役にたつのかたたないのかビミョーなおはなし。
posted by カフN at 17:20| Comment(0) | 技術関係

今回の量産型やら何やら

思い返せば2008年の1月に初めてシリコーンゴムやらレジンやらをおっかなびっくりで使い始めて、ここまでやってまいりました。
最初のゴム型なんてほんとにひどかった(ノ∀`;)
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…久々に発掘してしまったけど、ほんとにひどいねこれは('A`)。造型…はともかく、ドシロウトにも程があるという型。空気抜きの穴が側面やら下部にもあって何がしたいんだかナゾ。パーツをランナー代わりに注型するダイナミズム(?。これは黒歴史級ですね(゚∀゚)

ま、まあ、一次複製だからと開き直りもあったけど、それにしても基本もへったくれもない('A`)。

そしてあれから4年以上の月日が流れ…。経験も知識も自分なりに蓄えました。
今回作ったのがこんな感じです。
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さすがに成長した、と言ってよいでしょうこれは(汗)。量産時に大切な要素を意識して、ズレやバリを極力排除して歩止まりの高い型とは何かを求めて今に至ります(´・ω・`)。
2011年の夏から真空脱泡機を導入したので、ゲートも少なくて助かります。
真空脱泡時のポイントは:
・ゲートは綺麗に。切り欠きがうまくいかなかったらシリコーン少量でゲート周辺を塗り足して綺麗にしてやる(写真のピンクの型で、ゲートに白い部分が僅かにみえていると思います(右側の型)。これはレジンが貼りついてるのではなく、ゲート修正のゴム)。
→ゲートが綺麗じゃないとそこで気泡がひっかかってパーツに残留しやすい。ゲートさえ綺麗なら細くても綺麗に気泡が抜けるものだったりする。
・型に確保する沸騰槽はやや広めに。じゃないと沸騰時に上方入口からも拭きだして真空槽が汚れまくり(´・ω・`)。
・沸騰槽からゲートを伸ばす時には太めに。レジンもったいないけど太いゲートが沸騰槽の役目も兼ねてくれるのでパーツに気泡が残りにくくなる
・パーツ先端、気泡が残りそうな予感のする部位には上方に「たまり」を作って気泡をそこに逃げるようにする(上履きの端や体操着の首上方のまるい部分)

あと最近はシリコーンを着色してみたりしています。これは使ってるレジンがアイボリーなので、残存するバリとかを除去するときに少しでも見えやすくするためです。まあ光の当て方で分かるだろう、と言われればそれまでなんですが('A`;)白ゴムに白レジンだと、案外細いゲートにレジンが残ってるのに気づかなかったりするもんです。
シリコーンの着色には専用の顔料を使っていますが、けっこう高いし入手しづらいです。で、タミヤエナメルも代用できそうな感じなので、次はこれを使ってみようと思います。

もうひとつ大事なのは「シリコーンを惜しまない」ですよね。
パーツ周辺の配置をキツキツにしない。余裕を持たせる。そうするとパーツの割には型も大きくなって、消費するシリコーンも多くなってしまう訳ですが、これをケチると量産時に型の歪みが大きくなりやすくて、ダダ漏れ起こすようになったりバリだらけになったりします。

量産を20個未満で済ませる場合だとそこまで気を遣わなくてもよいかもしれんですが(なんだかんだで最近のゴムの性能なら破綻なくこなせちゃったりする)、30個50個と大事に使おうとすると、事前の配慮や設計がとても重要になりますね(´・ω・`)
posted by カフN at 16:55| Comment(0) | 技術関係

2012年08月11日

OM-D

実は買ってしまいました(・∀・;)
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オリンパスのm4/3フラッグシップ(現時点では)、OM-D!。デザインが懐古主義的という指摘もありましょうが、改めて手にしてみるとこのフォルムはこのカメラには「合っている」。ちょっと手が大きい人、指が太い人だと操作しづらい大きさかもしれないけど、ボクには手頃感ありました。前エントリー記事の大反省会行く前にアキバで触って、これなら使えるなと思ったのでポチりました。よいカメラだという評価はいろいろ聞いていましたが、買うつもりで触ったことがなかったので。
購入に至った経緯としてはBORG用に良さそう…というのが一点。いろいろ評価見聞きしてると長時間撮影時のノイズも小さいとか、星空向けにも良いかなと思えるようになった点。高感度も従来のm4/3より格段に良くなったという点(聞けばソニー製センサーに変更されているとか…)。元々m4/3持ってたから、他レンズも有効活用できそうだなという点。
アートフィルターにも興味があったし、オリンパス製カメラってそういや使ったことないなーというのも一応理由です(´・ω・`)。

で、まだ軽く試し撮りしてるくらいなんですが、現状自分の用途としては外に持ち出すにはこれ面白いです。フィギュア撮りにはkiss使ってますが、OM-Dは実に面白い。かつ、すごくいい画像を作ってくれます。

まずは手持ちのパナ製レンズを試しにいくつか付けてみた画像など載せてみます。気になる人が居るかも知れないので(ボクは気になった(´ω`;))
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↑パナの旧基本レンズ、14-45mm。装着すると見栄え無問題でしっくり来ますね。ただ、使用感としては、OM-Dキットレンズと大差ないので、自然キットレンズを使うようになります…。

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↑パナの名レンズ、「パンケーキ20mmF1.7」。思えばこのレンズの「ボケ味」とコンパクトさに引かれてGF1を買った感じですが、OM-Dにはデザイン的にちょっともっさりしてしまうかな? 突き出てないのはよいのですが、洗練された感じにはちょと欠けるかな…。

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↑写りが好評価のオリンパス45mmF1.8。黒ボディに銀色レンズはどうかな? というところです。OM-Dは銀ボディもあるので、そっちはそっちで味があります。個人的にはこのマッチング(黒ボディに銀色レンズ)はアリだな、と思えますが。レンズの方は、値段相応にプラスチック部分があって、このへんが全部アルミ削りだしとかだと映えるだろうなーと思いつつ、値段的にはムリでしょう(´ω`;)。12mmF2.0は全部金属鏡筒で文句なしですけど(さすがにそこまで一気に手が出ず)

外観はこんな感じで、試し撮りしてみたりで。…ようやくお日様が出てる頃合いに写真が撮れました('A`;)45mmF1.8で、アートフィルターをいくつか。
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ジオラマ。ご近所がジオラマに一変するおもしろさ(゚∀゚)たのしいですこれ。
あと色ノリの良さとか、ピンが合ってる部分のシャープさとか、なんかm4/3とは思えない感がビックリしました。

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えーと「クロスプロセス」ってフィルターだったかな? 後からだとフィルター名が分からなくなりますね('A`)緑が目にも鮮やかでこれまたあじよし。

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これは「デイドリーム」。午前中なのに真っ昼間のような、どこか色褪せて懐かしい感じもさせます。イメージ的には小さな頃の記憶に出てくる昼間のコントラスト。コントラストキツいのに淡い。そんな感じ。

で、等倍で切り出したのがこれ。
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すっごくシャープに撮れてるなあ…というのが感想。フィルターかけて適当にボカしてる訳ではないんですよね。にじみとか眠たい輪郭とか見られません。軽く感動してしまいました。

こいつは確かOM-Dから実装したんだったかな?「リーニュクレール」。
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サムネイル画像だと普通の写真にしか見えないハズなので一度開いて見て頂きたいですがわたせせいぞうの風景イラストみたいな感じになるます。
二次元キャラの背景にも合うかもなーとか思ったり(ちょと線がキツいからトーンカーブや色合いは要調整か…)

これは「ドラマチックトーン」。
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なんか劇的になります。

他にもセピアだモノクロだファンタジックフォーカス(ぼかし風味)だのとたくさんアートフィルターがあって、これはオリンパス機の面白さだと思いました。
これのさらにハイエンド機が発売されるなんて噂もありますが、買ってしまうとこれはこれで充分な気がします(´ω`)。
まだ高いといえば高いので、カメラ好きの人しか手が出ないかもしれないですけど、面白いです。
タグ:機材 om-d E-M5
posted by カフN at 10:42| Comment(0) | 技術関係

2011年11月12日

カメラ

唐突ですが半ば衝動的に…カメラを買い足しましてですね(´・ω・`)。
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CANONのEOS kiss X4。フツーのレンズキットです。ヨドのポイントさっ引くと4.5万円程度で。
…4.5万円で一眼レフが手に入るってなんかすごい時代になったもんです、とか思う。
kiss X4自体は2010年2月の発売で、もう今はX5が出てこれも値下がりが進んでるし、来年にはきっとX6が出るんじゃないかと思えるので、二世代前の型落ち品になりかけのカメラといえます。
いわゆる女性向け一眼とか初心者向けを謳ってるようなエントリーモデル。
しかし、割り切って使う分には必要充分です。ボクはもっぱらフィギュアの撮影かイベント時に持ち出すかくらいだし、星野撮影にも興味があるんでその目的に合致して値段・大きさ・重さ・機能考えるとこれに行き着くんですよ。
たとえば、kissシリーズはX2くらいから? 星撮り用としてはメジャーな機種です(フィルターの改造とか、まあ元が安いからトライしやすいというのと、そうした改造なしでも暗所に強い(高感度・露出時間が長くてもノイズが出にくいセンサー特性)。本体が軽い。仮に壊しても諦めがつく。等々、メリットが多いのです。
元々CANONのカメラが出す色が好きだった、というのもありますけども。

一眼にしては軽いし、ボクの手にはグリップしやすいサイズだし、シャッタースピードは主に遅めで使うから早さは必要ないし、連射もしない。センサーサイズがAPS-Cでイベント会場のようなやや薄暗い場所にも強いとなれば、星撮り以外でもやっぱり必要充分です。

本体のスペックは必要充分として、光学性能のキモであるレンズはどうするか…というのがいろいろ選択肢あって迷うところですね。
とりあえずキットレンズは軽いしズームも手ぶれもあるんで、外出時にはこれを使いこなそうと…思います。
室内撮り用としてまず入手したのがこのシグマの30mm F1.4のレンズ。やっぱり短焦点で明るいレンズは一眼の華な訳です。よ。

軽く撮ってみると、まあ、サンプルとしてこれをリンクしておきます。

【注!18禁です(を】某所へのリンク

このボケ味がただのピンぼけ写真じゃん、と思うかハミルトン調だあ(゚∀゚)と思うかは人それぞれと思うんですけど、ボクは後者です。カッチカチの絵だけが写真じゃないんだな、と改めて思わせてくれます。このレンズは面白い。AFが合わないとか評価されてますが、開放ではそりゃ合わないです。開放ならMFも駆使して使うのが正解だと思います。AFで使うなら、絞ってやれば普通に合焦してくれるんで。

この光学性能がヨドのポイント引くと3.5万くらいになるってのはすごいなーと思います。シグマは良いんじゃないでしょうか。

あとこのレンズは「被写体にそんなに寄れない(公称最短撮影距離:40cm)」のも難点とされてるんですが、思ったより結構寄れたので、APS-Cのカメラに付けるにはいい画角で撮れます。50mmのも良いかと思いますが、こっち(30mm)の方が慣れた画角で安いのはありがたいです。

IMG_0259.jpg

こっちはNASAちゃんの顔にピンを合わせて撮ってみました。ピントが合うところはカッチリ取れますが、被写体深度が浅いからその他はたちまちボケ味が出て来ます。
カメラって面白いなあ、と改めて思いました。
posted by カフN at 00:58| Comment(0) | 技術関係

2011年10月17日

割とどうでもいい話(を

なんか謝罪日記のまま時間が経過してしまうと「恥を忍んで消えちゃったんじゃないの(´・ω・`)」とか思われかねない気がする(それはねーよ)

カフNです。
作業的には「版権の結果待ち」という状況なので、これといって書けることが少なくなってしまいました。版権許諾を頂けたことを想定しての、量産にむけた技術的なテストとか、先にもうpしておりましたパッケージ案の試作とか。
ペース的には原型の仕上げがこの時点でほぼ終息してるってのは、もう全然余裕なんじゃないの? みたいに思われるかもしれませんが、12/18のトレフェスまでの期間が約3ヶ月。
説明書も作らないといけないことを考えると自分の中ではあまり余裕感がないです。どういう構成にしようかなーとか考えるとやはり絶望先生ネタづくしを目指し「クラフトコ〜ナ〜」みたいなのがよいか、とか。そうするとエプロン姿の大草さん描けないとダメか(´・ω・`)とか。
考えるのは楽しいですけど作業は時間が必要なので、やっぱりあんまり余裕はなさそうです。

霧ちゃんの方が絶賛迷走中(´・ω・`)。これでいいのかなと思った次の日には「こんなん霧ちゃんじゃねえ( ゚д゚)」と思っての繰り返し。調子に乗って? ブログで晒すのが早かったかな…。
「なかったことに」とクーリングオフするかもしれません。ボクには霧ちゃんは早すぎたんだきっと(意味が分かりません
造形としてはこなせそうな気がするんだけど「作品」として成立するのか? という根本的な所に気づいてしまった感じ。どうするかな。

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話変わって、最近型作りのテストでダウのシリコーン使ってる訳なんですが、8000番のシリコーンの硬化剤の計量に困ってます。
itoshiki_225.jpg

この、いわゆる病院でもらえる目薬の胴を少し長くしたような大きさの容器で付いてくるのがこの硬化剤。10gしかありません。主剤のゴムが1kgに対して、です。
主剤と硬化剤の比率が100:1です。まあけっこうあるタイプ、ではあるのですが、これが困りもの。100g主剤を使うんなら1gしか必要ないんです。250gなら2.5gですよ。
こういう小さな量を正確に計るにはどうしたらよいかなあと(´・ω・`)。
安物のハカリだと0.1g単位で計れてもなんか正確なのかすごく疑わしいんですよね。実際、計って使ってても主剤使い切る前に硬化剤が足りなくなります。足りなくなる、ということは、計量しつつも多く使ってるってことなんですよね。この事実ひとつ取っても「正確に計量できてない」のは明らか。
実験で使うようなハカリが必要なんだろうけど、高いだろうしなあ。と、足りなくなった硬化剤を追加でバラ買いしつつ、いい方法はないかと考えています。バラ買いだと一本315円。安いっちゃ安いし、足りなくなったら買い足して使ってりゃいいんじゃね? とか思われそうですけど、硬化剤を入れすぎてもゴムの物性が変わってきそうなんで。できれば適量を入れたいんですよね。
…一応容器には「25滴で1gに相当します」とか書いてあるんですけど、やってみると案の定ハカリの数字と合わない(´・ω・`)。容器の言い値を信じてみようかなと思いつつ、量が少ない点については硬化不良が起こるんじゃないかと心配になったり。

主剤と硬化剤の比率が20:1(主剤100gに対して硬化剤5g)の3498番なんかは問題なく計量できるんで、それくらいになってるとありがたい気がします。
posted by カフN at 10:35| Comment(2) | 技術関係

2011年10月08日

パッケージについて

週末の前半、金曜・土曜と「合紙」…紙を貼り合わせる練習やら材料の調達やらをしてました。

イベントディーラーはメインが造形、でパッケージに関してはあり合わせの定格の箱にラベルをプリントアウトして貼って、で済ましている場合が多く見受けられます。当日版権イベントの場合、版権元様への配慮もあってそうせざるを得ない理由もありますが(一部の版権元様を除き、版権許諾の審査対象は販売予定の造形物のみというのが通例)。

ただまあパッケージというのは商品販売として考えますと商品の「顔」。おざなりにはしたくないなあ、という部分をベースに、ボクはどれくらいまでなら「ファン活動の域を超えた」と見なされないか、ファンに通じる遊び心やコダワリを感じさせられるような作りを目指して考えます。考えつつ悩みます…(´・ω・`)。版権元様にご迷惑はかけられんので。
このへんはケースバイケースで難しい話なので、ひとまず置いておきます。

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方法論として見ますに、パッケージを自分のコダワリデザインや原作の雰囲気を楽しめるようにデザインして作り上げるには、フルカラーで印刷して形状も自分のイメージ通りにやれると便利です。最近はインクジェットのプリンタで十二分に印刷品質を模せますし。展開図をパソコンでデザインして、紙に印刷して、カットして組み上げればパッケージになります。

ただ、インクジェットプリンタのプリンタ用紙は基本的に0.1mm〜0.25mm厚。箱として作ったとして、そのままでは「容器」としてはあまりに貧弱です。
厚い紙を探して印刷するのも手ですが、厚いプリンタ用紙は光沢も強く「印画紙品質」になってしまい、切り貼り折りをするには向かなくなります。特に折った時に印画紙面が割れてしまいやすい。また一枚あたりの値段も高くなってしまうので、コスト高要素になってしまいます。
そこで「合紙」…紙を貼り合わせて補強をする訳ですね。のりを使って印刷したものに補強用の紙を裏打ちし、カットしたものを組み立てます。紙の組合せによりますが、これでだいたい思った通りの強度が出ます。
ただ広い面積の紙を綺麗に貼り合わせるのは、案外難しいものです。普通に糊をぬりたくっていては塗りムラが出たり、貼っていくと気泡が残ってしまったりでさんざんな結果になったり。
比較的綺麗に貼りやすいのりとして、デザイン現場では「スプレーのり」を多用します。
これはゴムのりタイプを噴霧して広い面積に塗布できるので、空気が入ることさえ注意すればかなり綺麗に貼れます。
…ただ、環境面やのりの接着強度を考えますと、これもなかなか扱いにくい素材です。スプレーすると周囲にのりが飛散します。粘着力が強いスプレーのりは詰まりも早い。また気泡が入った時のリカバリも難しい。接着強度を弱めればまだ融通が利くのですが、今度は時間を置くと貼り合わせが剥がれてしまったりする。ちゃんと塗布向きの環境があれば便利なんですけど、ウチだとベランダに出てささっと吹いて、すぐに部屋に持ち込んでそっと印刷済の紙に貼り合わせてバレンでこすって…の繰り返し。
ベタ付きは気になりますしけっこう負担。風が強い時は作業できませんしね('A`)。

もっとしっかり接着できる方法があるはずだ…と紙の貼り合わせについて調べていくと、自家製本をてがけるHPがよくヒットしました。確かに製本となれば紙と接着は欠かせません。しかもしっかりとした貼り合わせになるハズ。
いったいどんなやりかたなのかなーと調べてみると、まず、のりは昔ながらのでんぷん糊がベースなんです。今日びマテリアルものりも相当進歩してるハズ、と思い込んでいた自分には意外でありました。
本や紙の接着については、合成のりなどでは将来の変色につながりかねないようですね。本は変色に気を遣うので、そうしたのりは避けてるのですね。昔ながらのでんぷんのりを今ここで使うことになるとは…と、ちょっと感慨深いです。
fueki.jpg

懐かしいこの形と色(´ω`)。フエキ糊です。
不易糊工業が作った「腐らないでんぷん糊」。ボクはどっちかつーと「ヤマト糊」の方が子供の頃よく使った糊だったんですが、製本ではこの「フエキ糊」イチオシみたいです。
このフエキ糊を水で溶いてトロトロにして、木工用ボンドをブレンドして貼り合わせ用の糊にしていくんだそうで。糊ボンド。
saibinoru.jpg

ボンドは、普通に木工用のを少量足して使うんですが、今回は皮革工作御用達(らしい)サイビノールなるボンドも買いました。木工用に比べると柔らかく、布地に使っても染みになりにくいそうな。まあ紙の貼り合わせにはこのボンドでなくてもよいかもしれんのですが、ちょっと試してみたくて(を。…もの珍しい素材って試してみたくなりますよね…。
まあ硬化後も柔らかさがある、ていうのが、紙の貼り合わせには有効な要素かなという期待値もありました。

糊ボンドの作り方についてはこちらを参考にさせていただきつつ:
noribond.jpg

…つい大量に作ってしまいましたか(・∀・;)ま、まあ、ざくざく広い面積に塗りながらだと案外減りも早いので。

これをハケで手早く塗って貼り合わせ、平たい場所で上に重石を置いて(プレス)乾燥…という流れです。正直このへんはスプレーのりの方が早いですが、ハケで糊を薄くきっちりと塗れるのと、貼り合わせの下地の紙をやや厚めにすれば気泡の入る心配をあまりすることなく作業できるので、気持ち、落ち着いた作業になります。何より乾燥後の強さは素晴らしい(乾燥させるまでにまる一日ほどおいた方がいいですけどね…)

実際やってみて思ったのは、案外、のりって塗ってもちゃんとくっつかない部分出るなあ(´・ω・`)ということ。まあこれは圧着不足か塗りを焦ってあまり糊を付けられなかった場合なので、気をつけるしかないですね。
あと薄い紙同士は大変合紙しづらいです。実用に足る綺麗な合紙をやろうとするなら、印刷用はともかく下地は0.3mm厚以上欲しい所。厚くなればのりも塗りやすいです。薄い紙だと塗った先から伸びて伸びてふにゃふにゃになって気泡は入るわしわしわになるわで('A`)。難しすぎます。

といった試行錯誤を経て、綺麗に裏打ちが済んだ合紙をラインに合わせてカットし、組立…
 package0.jpg

次の課題は「折り曲げ」ですね。曲げたところがなるべく割れたり裂けたりしないようにする工夫を模索しなくてはいかんです。…が、今度の合紙、強度やはがれにくさはスプレーのり55の比ではないです。77クラス?
 package1.jpg

できあがり。模型のパッケージとしてはまずもって申し分ない強度。
 package2.jpg

1〜2月頃に作ってた箱だと上に重石置くとか考えにくかったですけど、この箱ならむしろ膨らんだ部分を矯正するために重石はアリかもしれません。この程度ならつぶれませんし。

のりの濃度や塗りかたの試行錯誤をもう少しやりますが、自前で合紙するメドがつきそうです。
posted by カフN at 23:45| Comment(0) | 技術関係

2011年08月15日

ダウのシリコーンについて

真空脱泡機を導入するのと同じタイミングで、ダウのシリコーンRTV8000とRTV3498をテストし始めています。
正直なところ、複製をやるだけならどこのメーカーのゴムでもそれなりにできる訳です。が、「量産」まで意識しますと原型の形状やゴムの強さ、特に溶剤に対する強さや引き裂き強度を気にしなければならんのだな、というのが多少の経験から分かって来まして。
20個くらいならwave Be-JのSG-020で事足りる感があります。値段的にも最適解なんじゃないかなと思います。
それ以上となると、今まではボークスの透明シリコーンを真空おひつで脱泡して使ってました。
ただ透明シリコーンは硬化までにえらく時間がかかるんですよね…公称24時間ですから('A`)。硬化剤を多めに加えて時間短縮を図ることもできますけど、多く入れると物性にも影響出かねないんじゃないかと不安ががが。

前々からRCベルグさんで取り扱っておられるダウのシリコーンには興味があったので、この際自分も使ってみようと思いました。
参考にしたのはヱビス堂さんのアーカイブページ。大変勉強になります(´・ω・`)。

8600番というのは今は販売されていませんが、後継として?3498が販売されているので、8000と3498のブレンドで型を作ります。
混合方法等はヱビス堂さんのページの通りに。基本の5:5でブレンドします。

硬化するまでの粘性はSG-020よりも高く、透明シリコーンよりはやや低め? 真空脱泡してあげるとよいかと。
硬化後の色合いや硬さはSG-020に近いなあと思いました。透明シリコーンよりもゲートを切りやすい? ということはそんなに強度がないのかな…? という懸念も少々。

どのへんがスゴイのかなあ…というのが型を作ってる最中の印象だったんですが、この時点でスゴイと思えたのは硬化時間でしょうか。夏場だから、というのもあるんでしょうけど、型に流し込んでから2〜3時間で硬化してるんですよね。3時間置いて粘土を剥がして、離型剤塗ってもう片面って作業が進められます。これはありがたいです。

三面型でも一日で作れます。
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itoshiki_187.jpg

中子が不格好過ぎる(´・ω・`)。テストでかなりのショットを流してしまったんで、今もう一回中子から作り直してるトコ…('A`;)
中子がラクに作れれば二面取りと大差ないんで、中子用にワクを作ったりしてます(えー
とりあえず見よう見まねで真空脱泡機を使う前提の型(トップゲートでパーツ上方に沸騰槽を置く。沸騰槽の入口は狭めて沸騰時のハネを抑止する)を作った感じです。うまくいくかどうか…。

注型に関してはカテゴリーを変えて書きます。
posted by カフN at 21:31| Comment(2) | 技術関係